2017年08月23日

管楽器の特徴

管楽器の特徴についてです。

<特徴1>
管楽器の音は「管」だけの音ではありません。

管の中の空気柱の振動が周囲の空気を振動させて発生する音が主要な部分を占め、管壁から周囲空間に放射される音は音の大きさに占める割合としては少ないです。


<特徴2>
金管楽器は一端が徐々に広がっています(朝顔、ベル)が、これは管内部の空気柱の振動が効率よく周囲の空間に放射されるように音響インピーダンスのインピーダンス整合の意味があります。

木管楽器ではこのしくみが全く無いかあるいはあってもベルの広がり方が小さいので、一般に金管楽器の方が木管楽器よりも大きな音が出る。逆に言うと、木管楽器では管壁から周囲空間に放射される音の割合が、金管楽器よりも多いとも言える。

<特徴3>
管楽器の音は「管」の音ではなく管の中の空気柱の振動による音が主要部分を占めるので、管の材質や厚さは音の高さにほとんど影響を与えないばかりでなく、音色にも基本的には非常に大きな影響は与えません。

このため、金属製の木管楽器(フルート、サクソフォーン)とか、木製のホルン(アルプホルンなど)、合成樹脂のリコーダーというものが成立するのです。

<特徴4>
音響学的にはわずかな音色の違いといっても芸術的に見れば大きな違いであるから、音楽家の目から見ると上の論は非常に雑な議論であり首肯できないでしょう。

管楽器奏者は、自分の楽器が奏でる音楽を改善するために、管の材質、表面処理(メッキ、塗装、光沢など)、厚さ、加工精度などの違いがもたらす音色の違い、吹奏感の違いを敏感に識別し、最良のものを手に入れるために日夜情熱を傾けているのです。

<特徴5>
管の形状の中で管楽器の音色に大きな影響を与えるものは、その太さおよび太さの変化(広がりの度合い)でなのです。

長さはあまり影響を与えません。

これによって、様々な方法によって管の長さを変えていろいろな高さの音を得ることができるのです。

しかし、音の高い楽器や低い楽器を作るために相似形の楽器を製作すると、長さだけでなくて太さが変わるので、音色が変わってしまいます。

その点で失敗したと言われるのがサクソルンで(同じ音色を得るという以外の点では成功している)、それでも成功したのがサクソフォーンであす。

<特徴6>
また、奏者の人体も楽音の音色に大きく影響しています。

一例を挙げれば、口腔内や咽頭部の内部空間の広げ方、響かせ方の違いが音色に大きく影響します。

この点で人体も楽器の一部を構成しているといえます。

トランペットなど演奏するロボットが2005年日本国際博覧会(愛・地球博)で披露されましたが、管楽器本来の音色とは言いがたいものでした。

人体内部の音響的構造(主に呼吸器)までも忠実に再現したロボットが管楽器を演奏すればどうなったのでしょうか。

<特徴7>
管は曲げて作成することができます。

曲げても音色に大きな影響はありません。

管長が80cm程度を超える楽器のほとんどは、奏者が持って演奏するために曲げられています。

管を曲げる際には金属管の損傷を防ぐために、まずまっすぐな状態の管に水を充填し、それを凍らせた状態で曲げます。元々は熔かした鉛を用いていましたが、冷凍技術が確立されたことで水に代わりました。
参考:wikipedia
posted by さら at 11:22| 管楽器基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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